手汗が臭いってホント?以外な原因と効果的な対策

 

『手汗をかくことで手の臭い(ニオイ)が気になる』 という方がいらっしゃいますが、実は、手汗そのものは無臭なのですね。でも、『どうしても手汗をかいてしまうと手の臭いが気になって仕方がない』 という方がいるのも事実です。

ここでは、

  1. なぜ手汗は無臭なのか?
  2. 臭くもないのに手のニオイを感じてしまうのはなぜ?
  3. 手が臭う原因を知りましょう!
  4. 効果的な手の臭い対策とは?

をご紹介していきます。

冒頭に少し答えを書きましたが、正常な場合では手汗は無臭ですので、これを前提にして読み進めることで臭いの原因自分に合った対策が見えてくるはずです。

 

1.手汗は臭いがしないってホント?

手汗はエクリン腺という汗腺から出る、本来は無臭の汗です。臭いの強い腋汗(わきあせ)などを出すアポクリン腺とは汗の成分も汗腺も違います。

① サラサラの手汗は臭いがしない

手汗が出るのは”エクリン腺”という汗腺です。エクリン腺の汗は血漿(けっしょう)の成分とほとんど同じで、99%が水分で、他はナトリウム・カリウム・塩素・アンモニウム・尿素などが微量に含まれています。

汗腺の働きによって、汗として出す時に水分以外の成分は再利用目的で体内に取り込もうとします。汗腺がきちんと働いていれば、汗として出るのはほとんどが水分と僅かな塩分です。この汗はサラサラした汗で臭いはありません。

② 手汗がベタベタしていたら要注意

汗腺の働きが悪いと、アンモニウム・尿素など他の成分が一緒に出るので”ベタベタ汗”となります。アンモニウム・尿素などの成分と皮膚の雑菌が反応して臭いの元になりますので、手汗がベタベタしている時は注意が必要です。

でも、実はそれだけでは臭いが発生することはありません。雑菌には繁殖しやすい湿度/温度があり、普通であれば、手は外気に触れている状態ですので雑菌はなかなか繁殖しないのです。

 

Dr. Amelia

つまり、手汗は基本的に臭いがないという事になりますね。ただし、保温性のある手袋(厚手・ゴムなど)などをしていると、雑菌が繁殖しやすい環境になります。そうなると、手汗からのアンモニウム・尿素と雑菌が反応して、臭いが出ることもあります。

この後から、なぜ手汗の臭いが気になってしまうのか? ・・・ その原因について見ていきましょう。

 

 

2.手汗の臭いが気になる原因とは?

手汗そのものは臭いがしないはずなのに、それでも気になってしまうとしたらどの様な原因が考えられると思いますか?

① 妊娠中に手の臭いが気になる場合

妊娠初期のつわりの時に”臭い”に過敏になることは知られています。これは、黄体ホルモンが増えるために起きるのですが、つわりの時期に手汗の臭いに敏感になっているのであれば、安定期に入ると改善するケースがほとんどです。

② 自律神経失調やうつ病などの可能性も…

手汗の臭いに敏感になる事と精神疾患(自律神経失調症・うつ病・不安障害など)との関係も考えられています。

これらの病気の原因のひとつに『自律神経系の機能障害』があり、これによって不安や緊張を感じやすくなるのですが、不安や緊張が高まると、脳では「不快」と判断されます。

一方、臭いについては嗅覚がありますが、嗅覚刺激は、大脳辺縁系の扁桃体という情動(恐怖や不安・喜びなどの感情のもと)の担当部署を刺激します。不安や緊張が高まると、交感神経が刺激されて情動の部分で「不快」と判断されます。以前の記憶と「不快」の状況が似ていた場合など、その時の臭いの感覚が蘇ることが考えられています。

③ 他の臭いが手に残っていることはありませんか?

魚をさばいた時や玉ねぎを切った後などはしばらく手に臭いが残ります。それらの臭いと他の臭いが混じり合うこともあります。

 

Dr. Amelia

手は様々なものに触れる部位ですから、触れた物のいくつかの臭いが混ざり合って不快に感じる事は多いものです。

そうでない状況でも手の臭いが気になる原因としては、妊娠中の臭いに敏感な時期であったり、精神的な要因で本来ないはずの臭いを感じ取ってしまっている可能性があります。

 

 

3.手の臭いの原因を知ろう!

つわりでもなく、他の病気でもなく、手の臭いが気になるという場合は、これまでに説明した自律神経の乱れが原因と考えられます。ただ、様々なケースがありますので、それらを含めて解説していきます。

① 普段から手汗が多い場合

手汗と臭いがセットになっている…とすると、普段から手汗が多い状態が考えられます。手汗が多いから臭いがするのではなく、手汗が多く出る身体の状態(精神性発汗)が手の臭いの原因と考えられます。

参考記事 icon-arrow-circle-o-right 精神性発汗とは?

精神性発汗は、緊張やストレスにより交感神経興奮過多になると、自律神経のバランスが乱れて起こる発汗です。手汗が多いためにイヤな経験をしていると、その時に感じたイヤな臭いと手汗が結びつくことが考えられます。

Dr. Amelia

この場合、あなたが感じた臭いはあなただけの感覚で、他の人は臭いを感じていません。ですから、気にしすぎないことが大切です。

ストレスや不安などの不快感 icon-arrow-circle-right 自律神経の乱れ  扁桃体が「不快」と興奮  不快な臭い記憶との結びつき  ストレスという悪循環になる場合も考えられます。

② 手袋を常用している場合

手汗が多くて手袋を常用している方は、手袋が原因と考えられます。

③ 他の部分の臭いと勘違いしている場合

『手の臭いと思っていたけど、臭いのは衣類だった』というようなことも多いものです。また口臭との勘違いも多くなっています。手の臭いをかぐ時は口臭を同時に感じ易いですから確認には注意が必要です。

 

 

4.効果的な手の臭い対策は?

以上までの内容を整理すると・・・

  1. 手の汗腺が正常に働いていれば手汗が臭うことはない
  2. 手汗に含まれる アンモニウム・尿酸 と 手の雑菌 が反応することで臭いが発生するが、手は基本的に外気に触れている為、雑菌が繁殖する可能性が低い
  3. 妊娠初期の”つわり”の時に臭いに敏感になる為、多少の手の臭いを感じてしまっている。
  4. 自律神経が不安定な状態だと、脳が不快な臭いの記憶と結び付けてしまう
  5. 手袋の着用によって手が臭う。
  6. 手ではない部位の臭いと混同して、手汗によって臭いが発生していると勘違いしている

上記の1~6の様になります。

既に感づいている方もいらっしゃると思いますが、手汗そのものが臭いに繋がるケースはほとんどありません。

① 手汗が臭っているとしか考えられない場合

『手汗が無臭だという事はわかったけれども、どうしても手の汗が臭っているとしか考えられない』 このように感じてしまう方は、そもそも手汗をかくこと自体が大きなストレスを生んでいると思われます。

まずは手汗のない状態を作るためにも、手汗用の制汗パウダーを試してみてはいかがでしょうか。最近では性能も向上してきていますので、多くの方が愛用しています。

 

おすすめ対策 icon-arrow-circle-o-right 手汗対策用制汗パウダー 『ファリネ』

 

② 自律神経の乱れが原因と考えられる場合

ここでは、一番多く考えられる「自律神経の乱れ」による手の臭い対策を主に紹介します。

自律神経が乱れるとは?

自律神経は、交感神経と副交感神経が常にシーソーのように揺れ動いて自然にバランスをとっています。

しかし片方の偏りが大きくなると、うまくバランスが元に戻らず、心身には当然いろいろな不調が出てきます。これが自律神経が乱れた状態です。

自律神経のバランスが乱れる原因は、過労・睡眠不足・精神的ストレス・生活リズムの乱れ・運動不足・偏った食生活などで、これらは交感神経興奮過剰を招き、手汗を増やす原因になります。

これらの要因を軽減して交感神経を鎮め、副交感神経を活発にすることが対策となります。

 

③ 自律神経を整えて『手の臭い』をおさえる方法

  • 臭いを気にしすぎない

手汗は本来無臭であることを知って、臭いがあっても気にしないようにしましょう。

  • 体を休める

働き過ぎ・頑張りすぎ に気を付け、必ず適度な休養をとるようにします。昼寝を取る事も効果的です。

  • 腹式呼吸をする

5分~20分程、意識を集中して息を吐ききります。

  • 生活リズムを整える

朝日を浴びて朝食をきちんと取り、夜更かしは避け、しっかり睡眠をとりましょう。

  • 適度な有酸素運動をする

単純でリズミカルな運動を1日に20~30分行うと効果的です。

  • ゆっくり食事をする

食事はよく噛んで、食後は30分程ゆったりすると副交感神経がより活性化されます。

  • ぬるめのお湯にゆっくり入浴する

血管や筋肉を弛緩させ、血行を促進してリラックスするのも効果的です。

  • 笑う(笑顔をつくる)

笑うと体の筋肉が弛緩して、副交感神経が活発になります。

④ その他

手袋を常用しなければいけない仕事の場合は、手袋をこまめに変えたり、手を洗うなどが対策となります。手汗が多いために手袋を常用している場合は、こまめに手袋を変えると同時に、自律神経を整える対策を行いましょう。

 

Dr. Amelia

手汗の臭いが気になるという方は、自律神経を整える方法をぜひ試してみてください。体調がよくなると精神的にも安定して、多汗や気になる臭いも軽減できるでしょう。