脇汗を止める7つの方法~根本的に脇汗を抑える必須ポイント

脇汗(わきあせ)を止めるには体内からの改善が大切ということをご存じでしょうか?脇汗の悩みを発生させる根本原因は全て体内にあります。ここでは制汗剤や治療以外で、体内から根本的に脇汗を抑える方法をご紹介します。

1.脇汗の悩みは”汗の量”と”ニオイ”

腋(わき)には、エクリン腺とアポクリン腺の2つの汗腺と、皮脂腺の3つの分泌腺があります。2種類の汗と、皮脂が分泌され、それらが混ざり合って脇汗となっています。

エクリン腺の汗は、体温調節のための発汗なのでほとんどが水分です。アポクリン腺と皮脂腺からの分泌物は、性ホルモンとの関りも深く、臭い(ニオイ)の元となります。

そして脇汗への悩みでは、汗の絶対量と臭い(ニオイ)があります。汗や皮脂自体にはほとんど臭いはありません。
脇汗が臭い(ニオイ)へと変わるのは、

  1. 分泌された成分が
  2. 皮脂の常在菌によって分解されると
  3. 臭い(ニオイ)成分となり
  4. 汗の水分に混じり飛散したり、衣類に付着する

ことによります。
脇汗を止める方法としては、①脇汗の分泌過剰を抑える ②皮脂の常在菌の分解を抑える という観点から考えると良いことになります。

2.脇汗を止める7つの方法

脇汗の悩みを発生させる原因は全て体内にあります。

体温調節は生命維持に直結し、性ホルモンは生殖に関る機能と直結しています。このような生存に関る問題の根は深いのです。急がば廻れで、体の中から根本的に脇汗を止める7つの方法を紹介します。

方法1:自律神経を整えて脇汗を止める

①緊張すると、誰でも腋(わき)や手に汗をかきます。このように、緊張や不安など精神的ストレスがあると、自律神経の交感神経が刺激され、エクリン腺とアポクリン腺、皮脂腺からの分泌が増えます。自律神経のバランスが不安定になっていると、些細なストレスでも脇汗が増えやすくなります。汗の水分はエクリン腺から出ます。脇汗の絶対量が増え、アポクリン腺、皮脂腺からの分泌が増えて、臭い成分も増えます。

②また交感神経の過剰な刺激は、活性酸素の増加につながり、脂肪酸を酸化して、脇汗の臭い成分がさらに発生しやすくなります。

③脳の視床下部は、性ホルモンはじめ、さまざまなホルモン分泌のコントロールをしながら、自律神経と連絡を取り合い、体内のバランスを保っています。自律神経が乱れると、性ホルモンの分泌も乱れて、アポクリン腺や皮脂腺の分泌異常につながります。すると、脇汗の臭いのもとになる成分が増えます。

これらのことから、脇汗を根本から止めるためには自律神経を整えるのが必須です。自律神経を整える方法は後述します。

方法2:汗腺の働きを活発にして脇汗を止める

エクリン汗腺には 能動汗腺 と 休眠汗腺 があります。運動不足や、汗をかかない生活をしていると休眠汗腺が増えます。全身から満遍なく発汗できないと心臓の近くにある腋(わき)のエクリン汗腺を活発にして汗を出そうとします。

脇汗を止めるには全身の汗腺の働きをよくしておくことが必須です。そのためには、運動や入浴などで思いっきり汗をかく、冷房を使いすぎないなどを心掛けることが脇汗を抑えることにつながります。

方法3:冷え症や低体温を改善して脇汗を止める

汗を一時的に止めるだけなら血流を冷やして体温を下げると良いわけです。しかし、逆にイヤな脇汗を増やしてしまう場合もあります。

体温が下がりすぎると、脳の視床下部は「体温を上げろ」という指令を出し、熱を発生させます。すると、手足は冷たいままなのに、脇汗はどっと出るということが起こり得ます。冷えや低体温は、視床下部が頻繁に体温上昇の指令を出すので、イヤな脇汗が出やすい状態といえます。

36.5度から体温が一度下がるだけで、免疫力は35%低下し、基礎代謝は10%低下し、酵素の働きは50%も低下するのです。

その状態が続くと、臓器の機能低下や自律神経の不安定、ホルモン分泌の異常、老廃物の滞留などにより、脇汗の量と臭いを強めることにつながります。そして病気になりなりやすくなります。脇汗を根本から抑えたければ、身体を温めることで血行と代謝を活性化して、冷え症を改善することが必須です。水分を取るときは冷たいものは避けましょう。

方法4:皮下脂肪を適度に保って脇汗を止める

皮下脂肪は、断熱材のような働きをします。少なすぎると、体温が奪われやすいのですが、多すぎると、放射熱による放熱を妨げます。そのため体内に熱を持ちやすく、汗の量が増えます。適度な運動と食生活で、皮下脂肪を適度に保つことが、脇汗を抑えます。

方法5:腋毛(わきげ)を処理して脇汗の臭いを止める

アポクリン腺や皮脂腺から出た成分は、腋(わき)毛に付着して留まります。そこに皮膚の常在菌が作用して、臭い成分を生じます。腋(わき)毛を処理すると、それだけ常在菌の分解する時間が短くなり、脇汗の臭いが抑えられます。但し、腋(わき)毛の処理に薬品を使うのは慎重にしてください。

方法6:皮膚常在菌バランスを保って脇汗の臭いを止める

「汗を分解して、臭い成分を作るのが皮膚常在菌なら、常在菌を減らせばいいじゃないか」という発想になりがちです。

皮膚常在菌は200種類ほどあります。汗の水分と皮脂が混じり、皮脂膜を作っており、皮膚常在菌はこの皮脂膜に存在しています。皮膚常在菌がバランスを維持することによって、皮膚を弱酸性に保ち、害になる細菌の増殖を抑える役割も果たしています。

ですから薬品や抗菌剤の使いすぎは、常在菌のバランスを崩すことになり、逆に脇汗の臭いなどのトラブルを増やします。

脇汗を止めるためには、まず体内の状態を良くして、薬品や抗菌剤の使用を減らすようにすることが大切です。

方法7:食生活を改善して脇汗を止める

脇汗を止めるには、食生活の改善が大切です。食品によっては、脇汗の臭いを強めたり、汗を増やすことにつながります。

脇汗に悪い食品

  • お酒、タバコ
  • 動物性タンパク質の多い食品(肉類)
  • 脂肪分の多い食品(バター、揚げ物など)
  • 刺激の強い香辛料
  • 合成添加物の多い食品(インスタント食品やスナック菓子など)

脇汗を抑える食品

  • 抗酸化作用のあるビタミンC・Eやベータカロチンなどを多く含む食品(緑黄色野菜、めかぶ・もずくなどの海藻類)
  • クエン酸を含む食品(梅干、柑橘類、酢など)

3.脇汗のために~自律神経を整える5つの方法

脇汗を止めるためは自律神経を整えるのが必須です。ここでは簡単で効果のある5つの方法を紹介します。

  • 腹式呼吸をする:15分~20分程、意識を集中して、ゆっくり息を吐ききる。
  • 笑う(笑顔をつくる):笑うと体の筋肉が弛緩して、副交感神経が活発になる。
  • 生活リズムを整える:朝日を浴びて朝食をきちんと取り、夜更かしは避け、しっかり睡眠をとる。
  • お風呂でマッサージ:38~40度位のお湯の中で、浸した布で体をマッサージする。
  • ゆっくり食事をする:食事はよく噛んで、食後は30分程ゆったりする。

脇汗は、現代の私達にとっては厄介なものです。しかし生命維持に関る機能でもあります。ですから、脇汗を止める7つの方法は、根本的な体の機能を高めることにもつながります。

※本文中で「脇汗を止める」と表現していますが、汗腺がある限り脇汗を完全に止めることはできません。本文で「脇汗を止める」とは、「脇汗を抑制する」と言う意味です。