脇汗を改善するツボ

脇汗を改善できるなら、何でも試したいという方のために、ツボで脇汗を改善する方法を紹介します。ツボとは何か?ツボ押しをすると、どのような理由で脇汗の改善につながるのか?ということを含めて紹介します。

1. ツボとは何?

ツボとは、東洋医学の専門用語では、経穴(けいけつ)と言います。

身体には、内臓・臓器を巡る「気」の流れの道「経絡」(けいらく)があり、経絡の要所を経穴(ツボ)と言います。身体中を巡る電車(経絡)と駅(ツボ)のようなイメージです。

専門的なことは省き、考え方を紹介しましょう。東洋医学では、ツボには気が集り、身体に異常があると、気が停滞してツボに現れるとしています。身体の異常の多くは内臓の不調によるもので、気の停滞を解消することで不調が治るという考えです。その停滞の要所がツボであり、ツボを刺激することによって、内臓の調子を整えるという方法です。

このような方法ですので、劇的な脇汗の改善と言うよりは、ゆっくりと生体が持つ自己回復力を整える方法と言えます。

2. 西洋医学的に当てはめると~ツボは神経が集中するところ

東洋医学でよく言われる「気」ですが、私達は「気」と言われてもよく理解できない方がほとんどではないでしょうか?これを西洋医学的に当てはめて説明します。

内臓を巡るということは、末梢神経に当てはめられます。末梢神経が集中している所が、ツボと考えられます。

神経には、大きく分けて中枢神経と末梢神経があります。中枢神経は脳と脊髄をコントロールしています。末梢神経は脳・脊髄から枝分かれして、体性神経と自律神経に分けられます。自律神経には、さらに交感神経と副交感神経があります。内臓系に関るのは、自律神経です

「気」の流れの道「経絡」は、主に自律神経と考えることができます。ツボで効果が見込めるのは、自律神経に関ることと言えます。

自律神経は、内臓や血流、呼吸、体温調節、ホルモン分泌、食欲、水分調整、睡眠、消化、吸収、排泄などに関っており、脇汗と深い関係にあります。ですから自律神経のバランスを整えると、脇汗の改善効果が見込めるわけです。

3. 自律神経と脇汗の深い関係

では、ツボで改善効果が見込める、自律神経と脇汗の関係を見てみましょう。

脇汗の主な原因には、温熱による原因、精神的ストレスによる原因、性ホルモンによる原因などがあります。

そして臭いを強める原因としては、食生活、皮膚常在細菌のアンバランス、内蔵機能の低下などがあります。自律神経は、これら全てに関っています。そして、発汗はまさに交感神経の作用によります。

自律神経が乱れると、精神的な不安定、消化・吸収不良、性ホルモン分泌異常などにより、脇汗が増えたり、臭いが強くなったりします。脇汗が出ることはいくつもの原因が複雑にからみ合っていることが特徴です。まず、自律神経を整えることが、からだ全体の機能を高め、脇汗の改善につながります。ツボ押しの良い所は、薬などと違い、副作用がほとんどないということです。

4. 脇汗改善の決めては、自律神経バランス調整~手の爪のツボで、改善する

脇汗改善の決めては自律神経です。自律神経のバランス調整に、効果的なツボを紹介します。

爪の生え際には、井穴(せいけつ)というツボがあります。神経線維が密集しており、敏感な部分です。そのツボを押す刺激で、一瞬、交感神経が緊張しますが、その偏りを戻そうとして副交感神経が作用します。交感神経と副交感神経は、シーソーのようにバランスを取り合っています。その作用を利用した反射の働きです

ですから、どちらに偏っていても、このツボ押しで、バランスが取れるのです。爪のツボ押しは、自律神経のバランスを整えるので、脇汗の発汗や臭いの改善に効果があります。

爪のツボ押しの方法

爪の生え際の両側2箇所、2mmほど下に少し凹んだ所があります。それがツボです。そのツボを、反対側の親指と人差し指で、両側から少し痛い程度に押します。10秒ほど、ツボを押し続けます。1日2~3回ためしてください。できれば5本の指をやるのが理想的ですが、全部の指をやるのが面倒な場合は、両手の小指の爪のツボを重点的にやっても良いです。

5. その他の脇汗に効くツボ

その他の、脇汗に効くツボを3つ紹介します。どれも手にあるツボなので、手軽にいつでも出来ます。手には神経が集中しているので、ツボを刺激することで、神経を活性化し、「気の停滞」を改善します。

①ごうこく

身体の水分量や、体温を調整するツボです。親指と人差し指を軽く開いて、V字型になった根本の所~親指と人差し指の骨が枝分かれする根本がツボです。やや人差し指よりに、少し凹んだ所がツボです。そのツボを反対側の親指でやや強めに4~5回押します。

②こうけい

手の小指の根元にあるツボです。手の平の手相の感情線の始まる当りの位置で、小指の骨をなぞってみると、やや凹んだ所があります。そこがツボです。そのツボを反対側の親指でやや強めに4~5回押します。

③いんげき

手を開いて、小指の下の方にあるツボです。小指の方の手首骨の下、1~1.5cm当りの所をなぞってみると、やや凹んだ所があります。そこがツボです。そのツボを反対側の親指でやや強めに4~5回押します。

脇汗は、体内の色々な要因によって問題が起こります。それらの要因全てに、自律神経が関っています。脇汗の改善には、自律神経のバランスを整えることが必要なのです。ツボを刺激することで、自律神経のバランスを整えて、複雑なしくみで起こる脇汗の問題を改善できます。

※本文中で「脇汗を止める」と表現していますが、汗腺がある限り脇汗を完全に止めることはできません。本文で「脇汗を止める」とは、「脇汗を抑制する」と言う意味です。